
水に対する相対値でCT値は表現されるため、CT画像はCT値の分布図といえる。

CT値は水が0、空気が-1000に設定された条件下で、CT撮影された物質(組織)の密度を原点の水に対する相対値として表現しています。そのため、水に浮かぶ油、体でいうと脂肪組織は0よりも低いマイナスの値を示し、また水よりも密度の高い軟組織は0よりも少し大きな値を示し、さらに骨や歯などの硬組織ではより高いCT値を示します(図1)。
図2は人の肩から膝までのCTの冠状断面像(参照:MPRとは)を示しますが、空気で満たされている肺は真っ黒で、内臓や筋肉など軟組織は灰色、そして骨は白く表現されていて、組織の密度に応じてCT画像は表現されています。東芝メディカルシステムズ社の技術営業の方の言葉をお借りすると「CT画像はCT値の分布図」といえます。
![]() 図1 CT値は水に対する相対値で物質(組織)の密度を現す。 |
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図2 CT画像はCT値の分布図といえる。 (画像は東芝メディカルシステムズ社様のご厚意による) |