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CTの基礎

かんたんな画像再構成:(1)「投影」

ここがポイント

CT画像の再構成は、まず「投影データ」の取得から。

ボトム

 CTの画像再構成の流れを(1)投影と(2)逆投影で簡単に説明をしてみます。仮に真ん中が1000、周りが0という数値の物質があり、CT撮影をしたとします。左からX線が当たると物質内をX線が透過して、右の検出器に投影データが3つの素子に0,1000,0で検出されます(図1-a)。続いて、左斜め上からX線が当たると、5つの素子に0,0,1000,0,0で検出されます(図1-b)。そして、真上からX線が当たると0,1000,0(図1-c)、さらに右上からのX線照射では0,0,1000,0,0で検出されます(図1-d)。
 検出器で得られたこの4つの「投影データ」を使って、コンピューターの中で再構成が行われます(次頁:(2)「逆投影」)。

 

図1:投影を示す模式図

影絵:投影

(図は信州大・小関道彦先生よりご教示いただいたものを改変)

 
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